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2007年8月20日 (月)

ホッカイドウ競馬も中止決定!

16日に馬インフルエンザの発症が明らかになり、JRAは1度開催宣言を出したが一夜にして中止を決定。

危機管理の甘さを露呈し、ドタバタ劇を演じていたが、発症例が次々判明してきた。

潜在期間を考慮すると、まだ相当数の発症があるだろう。

怖いのは未だ発生源が不明なこと。

結果が出ているのだから、原因は必ずある。再演防止が絶対的に必要である。

懸念していた発症が地方競馬にまで波及している。

我がホッカイドウ競馬でも、JRAからの転厩馬から陽性反応が出てしまった。

すぐ隔離したものの、接触馬がおり、これまた潜在期間もあり、ついに来週の開催を中止とした。

下の記事にあるように、北海道は馬産地。

特に個人生産牧場への波及は牧場にとって命取りになりかねない。

祈るような気持ちで、何とか最小限に食い止めたい。

ホッカイドウ競馬は赤字が続き3ヵ年再建計画で収支改善が存続の条件になっている。

その2年目。

昨年は売上が対前年度を上回り、北海道競馬運営改善対策室の皆様方もファン獲得、売上増に色んな企画を織り込みながら真剣に取り組んでいる矢先の出来事。

3日間の中止は約5億円の売上に影響が出る。

万が一の場合、特に個人生産牧場は壊滅的影響が懸念される。


この事を書く度に、競馬ファンと称する輩が、4月の繁殖時に牧場訪問をしブログに堂々と記事と写真を掲載している事実に愕然とし、怒りに身体が震える。

何が競馬ファンだ!

何も分かっちゃいない、秩序・モラル以前のサラブレットに対するリスクすら頭に無い無知さに呆れるばかりだ。

私から言わせてもらえば、百害あって一利なし。

ブログ管理人として、正しい情報を提供しなければならない立場のハズなのに、管理人失格どころか、北海道の生産牧場にとって、一歩間違えれば今回のような大変な事態になりかねない最低の行為だ。



以下、19日のスポーツ報知の記事抜粋しました。


ホッカイドウ競馬も開催中止―。JRA各施設で馬インフルエンザ感染馬が大量に発生、またJRAからの転厩馬が旭川競馬場で17日に感染が確認された問題で北海道競馬事務所は、JRA馬やこの感染馬と接触した恐れのある17頭について18日までに検査を行いすべてが陰性だったが、感染防止に万全を期すため1週間の観察期間を設けることにした。そのため差し当たり21日から23日までの第8回旭川開催前半の中止を決定した。

 転厩してきた感染馬の入厩を水際で阻止し、他に感染馬が見つかっていないことから当初は開催の方向で検討が進められていたが、JRAではさらに感染が拡大傾向にあり再開のめどが立たず、金沢競馬では3頭の陽性馬が見つかり19、20日の開催中止を決定、また大井競馬でも感染の可能性のある馬が1頭見つかった(のちに陰性と判明)ことから18日の開催を中止するなど、インフルエンザ禍は全国へ波及している。ホッカイドウ競馬は牧場との接点も多く、受胎した繁殖牝馬や生まれたばかりの当歳馬など馬産地へ感染を広げることは絶対に避けなければならないだけに、その感染力の強さを考慮して防疫強化の観点から苦渋の開催中止の決断となった。

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2007年8月18日 (土)

ホッカイドウ競馬の今後

17日付けでホッカイドウ競馬のHPに以下のような発表がありました。

JRA美浦トレーニングセンターから茨城県美浦地方の牧場を経由して8月16日に旭川競馬場に転厩してきた競走馬1頭が入厩検査の際、水様性鼻汁の症状が認められ、念のためインフルエンザ簡易キットによる検査を実施したところ、陽性と判断されました。

なお、北海道競馬関係施設においては、これまでのところ馬インフルエンザの発症は見られておりませんが、その侵入防止の徹底を図るため、下記のとおり取り扱うことと致しました。

1.厩舎及び関係施設等の消毒並びに衛生管理の徹底

2.在厩馬の健康状態の確認を徹底し、発熱などの症状を示した馬の隔離と検査

3.当該馬との接近等罹患可能性の高い馬の簡易検査の実施

4.当面の間、旭川競馬場及び門別競馬場における入退厩の制限(両競馬場間を移動は除く)

まさかの事態がホッカイドウ競馬でも発生しました。

外厩馬の出走は不可能でしょうし、競馬そのものの開催にも影響が出るかも知れません。こういう時こそ北海道競馬運営改善対策室の皆様方と連携して我が地元ホッカイドウ競馬の存続に影響がないように精一杯の支援をしたいと思います。もちろん、馬産地日高を守るためにもです。

サンスポの記事では・・・。

ホッカイドウ競馬を主催する北海道競馬事務所(北村健所長)は17日、16日に美浦トレセンから美浦地区の牧場を経由し、旭川競馬場に転厩してきた競走馬1頭から、馬インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。当該馬は競馬場内の隔離厩舎に収容し、徹底した管理下に置かれている。

 罹患馬は新規登録のための馬体検査で鼻汁の症状が見られたため、簡易キットによる検査を受けた。4、5頭が接触した可能性があるため健康状態を確認するとともに、同様の検査が行われた。

 現時点で厩舎施設内の在厩馬から、馬インフルエンザの発症は確認されていない。競馬事務所では消毒ならびに衛生管理の徹底をはかるとしている。また当面の間、同競馬場と門別競馬場の入退厩を制限。認定厩舎(外厩)との輸送を禁止した。

 ホッカイドウ競馬は今シーズン、存続か廃止かを決める3カ年計画の重要な中間年。もしインフルエンザ禍で開催休止になると、影響は計り知れない。ハートオブクィーンで函館2歳Sを制した若松平調教師は「空気感染ですから怖い。対応が後手に回らぬようお願いしたい」と心配顔だった。

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競馬も牧場見学も出来ません

今週の競馬開催の中止について

今週の出走を予定している競走馬に対して馬インフルエンザの検査を行なったところ、検査頭数163頭のうち29頭に感染が認められたため、感染拡大を防止するという観点から、今週の中央競馬の開催は中止となりました。

実は、私は一昨日16日、ホッカイドウ競馬開催前に実施された厩舎見学&サポート馬との対面企画に参加していました。

午前9時頃、旭川競馬場に到着したのですが、この時点で「JRAのトレセンで馬インフルエンザ発生」のニュースを北海道競馬運営改善対策室の方々から聞いておりました。

「農水省の判断を仰いでいますが、状況によって見学会、ホッカイドウ競馬の中止もありえます」身体が震えました。


係りの方が何度も確認を取りながら、「JRAからの発表は午後の予定ですが、只今厩舎見学の許可を確認しました」

何とか時間は少々遅れましたが、小雨のなか対策室やサポータークラブの方々の案内のもと、ホッカイドウ競馬の厩舎見学と我がサポート馬と対面して来ました。(詳細はまたの機会で)


見学を終了したお昼過ぎに、JRAから週末の開催発表とホッカイドウ競馬の開催も決定を知りました。

但し、予定されていた楽しみにしていたJRA交流戦とメインのブリーダーズゴールドカップへのJRA馬の出走は取消し・・・。

「ずいぶん早い決断」だな、と思いましたが、開催出来て良かったとその時は思っていましたが、昨日になって悪い予感が当たりました。

ワクチンを投与しているのだから、感染源不明でも蔓延は避けられる。もっと言うとある新聞では「日本では発生しないと思っていた・・・。」との事。JRAも検査サンプルが少ないにも関わらず、ワクチンへの過信でしょうか、一度は開催宣言。検査を増やして発症馬が予想を上回り、慌てて中止の発表。混乱の原因の一つにこれらの対応が考えられます。


「JRAも危機管理が甘い、リスクに対する対策に過信があったようです」

一夜にして、開催から中止へ・・・あまりにもお粗末なドタバタ劇です。

日高の生産牧場からも見学中止の発表がありました。

このコラムでも書きましたが、

今回に中止によって、生産牧場も不安が広がっています。

以前から私もこのコラムで触れていますが、「繁殖時期に個人生産牧場」を訪問し、牧場見学の秩序やモラルを守らない輩がいる事が判明しています。

しかも、その事実に対して改める姿勢も見せず反省の色もない。

堂々とそれらをブログに書き、写真を貼り・・・・。

厚顔無恥いや個人生産牧場の実態など知らない、「厚顔無知」と言うべきかも知れません。

あまりにも、牧場見学に対するリスクに関して無知だと思います。

なぜか、そのURLは消えてなくなりましたが(何故そんな事をしなければ・・・謎の多い人物です・・・)、厚顔無知な方ですから、多分違うURLで、今頃馬インフルエンザが・・・と人事のように色々書いているかと思いますが、自分自身が検疫もしっかり出来ていない繁殖時期に個人生産牧場を訪問するなど、秩序もモラルもわきまえない、その希薄なリスクへの対応が今回の騒動の主たる要因なのに・・・。

無知な方ですから、それすら気づかず他人事のように考えているのでしょうね、きっと。

自分が取った行動の意味が分かってないのでしょう。哀れにさえ思います。

こうした、心ない行動が今年産まれたばかりの仔馬の万が一に繋がる行為だと気づいて欲しいのです。

しかもこの行為に北海道に住む人間も関わっているようだが、まったくもって言語道断、北海道に住みながら、馬産地日高をどう考えているのか。

何の疑問も持たないのか。

このような、危機管理やリスクに対する感性が失われている実態が悲しい。

それから、旭川競馬場で田部厩舎を訪れ、コスモバルクの話を手短にして来た。

「次はオールカマーから、天皇賞・秋ですね。バルクには何としても国内GⅠを勝って欲しいと応援しています、頑張って下さい」

「有難う」これで会話は十分、心は繋がっている。

しかし、この夢の実現にも影が・・・・。実に悔しい。

これで牧場見学も当分出来ません。

2007年8月17日
牧場見学自粛のお願いと見学案内一時中止のお知らせ
■馬インフルエンザの発生に伴う牧場見学自粛のお願いと見学案内一時中止のお知らせ

JRA美浦・栗東トレーニング・センターにおいて、馬インフルエンザが発生しました。現在、競馬開催の中止や競走馬の移動の制限など、感染拡大防止のための各種措置が取られております。

生産地においても、感染拡大防止のため、牧場関係者一同馬の管理に万全を期すよう努力しております。
このため、牧場見学をご希望の皆様におかれましては、当面の間、牧場見学を自粛くださいますようお願い申し上げます。

もう一度言う、危機管理を怠るな、何事にもリスクがある事を知れ!!

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