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2008年7月18日 (金)

牧場訪問のシーズンを迎えて

久しぶりの更新になります。

昨年の馬インフルから約1年が経とうとしていますね。この馬インフルがホッカイドウ競馬の競走馬に発生したニュースを知ったのは、以前に書いたとおり旭川競馬場でした。ホッカイドウ競馬では外厩制度を導入していますし、個人生産牧場へ蔓延したらどうしようと心配の連続でした。

私自身も馬インフル発生前に静内の岡田牧場へヤマカツスズランに会いに行って来た時の写真をHPに掲載していましたが、誤解を与えてはいけないと掲載を自粛しました。前述の旭川競馬場での写真も同様に自粛しました。

いくら馬インフル発生前とか、農水省の許可を得てホッカイドウ競馬サポーターズクラブの許可があったと言っても、馬インフルの発生の事実が有る限り、牧場訪問や厩舎訪問の写真の掲載は事情を知らない方に誤解を与えてしまう事は想像出来ますよね。

毎年楽しみにしていた牧場巡りも馬インフル発生後は総て中止しました。懇意にして頂いている牧場にも電話をしてサラブレットの無事を確認しつつ、これ以上の発生が起こらない事を願って私達は牧場主が全霊を捧げて育て上げているサラブレットたちを見守ってあげるべきと判断致しました。

私が日高で暮らしていた時から、個人生産牧場の牧場主の皆様方が私達が想像出来ない位の神経を使って仔馬を育てている現場を見てきましたから、私達がのんびりまったり牧場見学出来るその裏には、牧場主の1年365日、一日も欠かすことが出来ない大事な繁殖牝馬と仔馬たちの日々の世話に流す汗があってこそなのですから。

私自身も日高時代に数頭の仔馬が誕生してから間もなくウィルス等の感染で亡くなった事実を知っています。仔馬も母親のお乳を飲む事によって免疫がついてくるのですが、体力のないうちでの感染は命にかかわる事が現実に起きてしまうのです。小さな個人生産牧場にとって生計に関わる大問題なのです。

日高の個人生産牧場と社台をはじめとする大手の種牡馬の牧場とは見学するスタンスがまったく異なります。大手の社台・ノーザンなどでは種牡馬への見学は可能ですが、繁殖牝馬には会員でも見学は出来ません。万が一に備えて徹底していると言う訳です。

一方、日高の個人生産牧場は生活を支える繁殖牝馬への訪問を歓迎してくれます。自ずと私達は秩序モラルを順守する事はもちろん、ルールを守って牧場主の好意の応えるべきなのは極々常識的な事だと思います。

可愛いサラブレットの親仔の姿は、私達の心を癒してくれます。心地良い感動が沸き起こってきますよね。心が洗われるようなとてもステキな空間がそこには存在します。私達の感動は牧場主の皆様方にとっては大きな喜びなのです。

これらが個人生産牧場と見学する私達との適切な関係を維持していく上で一番大切な事だと思います。

皆様方も是非日高の牧場にお出かけ下さい。そしてこの拙文が牧場訪問に少しでも役立つのなら私も嬉しく思います。

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