« 忘れちゃいけない馬インフルエンザ | トップページ | 09年度ホッカイドウ競馬開催 »

2009年2月10日 (火)

地方競馬の存続

ホッカイドウ競馬の主要開催地であった旭川競馬場が08年をもって開催終了。これで旭川市は一昨年のばんえい競馬に続き、地方競馬(ホッカイドウ競馬)の拠点としての役割を終えると共に、競馬事業から撤退することになりました。

昨年の金融危機が輪をかけて地方の財政を圧迫しています。そんな中で前述のとおり旭川市が競馬事業から撤退し、今は北海道の主要百貨店である、丸井今井などの経営破綻や西武デパートの営業不振にによる撤退問題等を抱え一段と地方財政に閉塞感が暗い影を落としています。

08年には、地方競馬の改正競馬法が施行され、国の特殊法人だったNAR(地方競馬全国協会)を地方競馬主催自治体による「地方共同法人」に改め、各首長による運営委員会でより効率的運営、日程や番組編成等の調整などを取り決め、そして補助事業の枠の拡大によって、「ナイター整備」を拡大するなど、地方競馬の連携を図り、地方競馬の存続に向けスタートが切られたばかりです。

ホッカイドウ競馬では、(社)北海道軽種馬振興公社が競馬法で定めるところの競走実施公益法人となり、その主催者である北海道から「競馬の実施に関する事務」の委託を受けることとなりました。そして、競馬運営にあたっては、昨年度北海道が策定した「競馬改革ビジョン」に基づき、門別競馬場にナイター施設の整備を行い、産地に立脚した「馬産地競馬」を目指していく事が決まっています。

今後の開催は札幌(JRA賃貸)とホッカイドウ競馬の門別競馬場での開催となり、門別はオールナイターでの開催となります。

この不況の中ではありますが、ここ3年で競馬事業を黒字にならないとホッカイドウ競馬は廃止に追い込まれてしまいます。

北海道・日高は、日本におけるサラブレット生産の8割を担っており、軽種馬の生産は北海道にとっても大きな産業の一つにあげられます。ホッカイドウ競馬の存続は、必然的に馬産地北海道の産業を守る事に繋がります。

その馬産地と一体化を図る門別競馬場でのナイター開催の成功が今後のホッカイドウ競馬の存続の大きなポイントになる事は言うまでもありません。

札幌での開催はあるものの、主要レースは門別開催となりますので、札幌のファンをカテゴリーに分けて「札幌競馬場」「場外馬券場」「通信投票システム」でしっかりと囲い込みとファン層の拡大、門別競馬場は「地元ファン」「観光客の取り込み」で、馬産地と一体化した運営で観光事業と併せて観光客の来場で活性化を図るとの事です。

そして南関東との連携の強化も重要です。

通信投票システム「SPAT4」で南関競馬とホッカイドウ競馬がタッグを組んで投票拡大に既に取り組んでいる。

地方自治体にとって、競馬事業を赤字のままで運営できる体力はない。各地方競馬の存続・発展にむけ連携強化がより必要です。

私たちファンも、微力ではありますが地方競馬の存続と馬産地日高の文化、生産事業をしっかりと共に守っていきます。

|

« 忘れちゃいけない馬インフルエンザ | トップページ | 09年度ホッカイドウ競馬開催 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地方競馬の存続:

« 忘れちゃいけない馬インフルエンザ | トップページ | 09年度ホッカイドウ競馬開催 »