2009年6月 8日 (月)

厳しいホッカイドウ競馬、でも頑張ってる!

09年4/29日スタートとなったホッカイドウ競馬。

そのスタートは札幌競馬場だったが、開催日は僅か6日間。とは言っても08年は8日間、07年は門別競馬場からスタートで札幌競馬場は10月半ばから最終戦までの14日間。

ここ数年、対前年度から売上を伸ばして来たホッカイドウ競馬ですが、札幌競馬場の開催は競馬ファンと共に売上高UPのキーワードでもありました。

07年度は馬インフルの影響で開催中止がありながらもほぼ対前年度売上を維持したものの、08年は札幌開催時期つまり開催期の8日間は104%の伸びがあったが、旭川のナイターそして門別の最終戦までの間が大きく売上減少。

08年の開催期間は最長の旭川ナイター競馬で59日間。ここで5%以上の減は厳しい。

2010年度で収支均衡を命題としてホッカイドウ競馬の運営も北海道軽種馬振興公社に委託して馬産地と一体化した運営に改革した訳だが道のりは厳しいものがある。

まずは旭川の衰退。

一昨年のばんえい競馬に続いてホッカイドウ競馬も撤退。北海道経済界の厳しさは老舗の百貨店丸井今井の経営破綻に追い込み、旭川店も閉館とか・・・。地方の経済を支えている事業に対して後ろ向きの姿勢は何の効果を生み出さない。それどころか地域の衰退に繋がっている。

ばんえい競馬も帯広市単独の開催で厳しい運営が続いているが、馬文化と観光事業を融合させて、ばんえい競馬の発展と市の経済効果拡大へ必死になっている。関係者は熱意をもって取組んでいる。残念ながら旭川市にそういった熱意は見出せなかった。

世界的不況は日本も直撃。先日あのアメリカのGMまで経営破たん。考えられない事が現実となって跳ね返ってくる時代。(但しGMは高級車ブランドに拘り大衆車への対応を怠った経営が主な原因である事は明白であるが・・・)

しかしながら、09年はホッカイドウ競馬の特徴は、門別競馬場の「グランシャリオナイター」の開催。既に5/20日から始まっているが08年度の門別競馬場開催期間での売上げは1日あたり約1億円。(08年平均は1日あたり1、38億円)

09年の門別開催は最終戦まで76日間。単純に考えると計画は達成出来ないように思えるが、馬券の売上げの93%はネットを含めた場外。今のところ昨年平均並みの売上げ高で推移している。

新しく「ひだか応援隊」がホッカイドウ競馬をPRに努めて頑張っているし、馬産地のバックアップと共に、門別競馬場のナイター設備が新たなホッカイドウ競馬の魅力を引き出している。

明日9日には、ススキノで新たな場外馬券場がOPするとのこと。札幌市内でのOP計画もまだあるのだが、近隣住民からの承諾に時間がかかるようだ。

どうしても馬券とギャンブルのイメージが理解を得られないようだ。

私がホッカイドウ競馬が日高を中心とする馬産地の生産牧場や観光事業に寄与し、北海道の数少ない地場産業としてサラブレットの里を守っていかなければ北海道自体に対する経済的影響は計り知れない!と訴えても、声は中々簡単には届かない。

競馬ファンと自称している輩が、北海道に住んでいる子供でも理解している仔馬が生まれる繁殖時期には牧場訪問などしてはいけない、このような秩序やルールを守る姿勢すら持ち合わせていないのだから、競馬を理解していない方々へホッカイドウ競馬を守っていく必要性を訴えるのは大変な力仕事になる。

そんな輩に、ホッカイドウ競馬の星コスモバルクを応援する資格などあり得るハズもなく、ましてや足を引っ張る行為はいい加減に止めて欲しい。

何も知らない・・・これが実は1番怖い。気づいて欲しいのだが。

こちらにはそんな輩に時間を割くくらいなら、一人でもホッカイドウ競馬存続に向けて理解してくれる方々を増やしたい。

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2009年2月10日 (火)

地方競馬の存続

ホッカイドウ競馬の主要開催地であった旭川競馬場が08年をもって開催終了。これで旭川市は一昨年のばんえい競馬に続き、地方競馬(ホッカイドウ競馬)の拠点としての役割を終えると共に、競馬事業から撤退することになりました。

昨年の金融危機が輪をかけて地方の財政を圧迫しています。そんな中で前述のとおり旭川市が競馬事業から撤退し、今は北海道の主要百貨店である、丸井今井などの経営破綻や西武デパートの営業不振にによる撤退問題等を抱え一段と地方財政に閉塞感が暗い影を落としています。

08年には、地方競馬の改正競馬法が施行され、国の特殊法人だったNAR(地方競馬全国協会)を地方競馬主催自治体による「地方共同法人」に改め、各首長による運営委員会でより効率的運営、日程や番組編成等の調整などを取り決め、そして補助事業の枠の拡大によって、「ナイター整備」を拡大するなど、地方競馬の連携を図り、地方競馬の存続に向けスタートが切られたばかりです。

ホッカイドウ競馬では、(社)北海道軽種馬振興公社が競馬法で定めるところの競走実施公益法人となり、その主催者である北海道から「競馬の実施に関する事務」の委託を受けることとなりました。そして、競馬運営にあたっては、昨年度北海道が策定した「競馬改革ビジョン」に基づき、門別競馬場にナイター施設の整備を行い、産地に立脚した「馬産地競馬」を目指していく事が決まっています。

今後の開催は札幌(JRA賃貸)とホッカイドウ競馬の門別競馬場での開催となり、門別はオールナイターでの開催となります。

この不況の中ではありますが、ここ3年で競馬事業を黒字にならないとホッカイドウ競馬は廃止に追い込まれてしまいます。

北海道・日高は、日本におけるサラブレット生産の8割を担っており、軽種馬の生産は北海道にとっても大きな産業の一つにあげられます。ホッカイドウ競馬の存続は、必然的に馬産地北海道の産業を守る事に繋がります。

その馬産地と一体化を図る門別競馬場でのナイター開催の成功が今後のホッカイドウ競馬の存続の大きなポイントになる事は言うまでもありません。

札幌での開催はあるものの、主要レースは門別開催となりますので、札幌のファンをカテゴリーに分けて「札幌競馬場」「場外馬券場」「通信投票システム」でしっかりと囲い込みとファン層の拡大、門別競馬場は「地元ファン」「観光客の取り込み」で、馬産地と一体化した運営で観光事業と併せて観光客の来場で活性化を図るとの事です。

そして南関東との連携の強化も重要です。

通信投票システム「SPAT4」で南関競馬とホッカイドウ競馬がタッグを組んで投票拡大に既に取り組んでいる。

地方自治体にとって、競馬事業を赤字のままで運営できる体力はない。各地方競馬の存続・発展にむけ連携強化がより必要です。

私たちファンも、微力ではありますが地方競馬の存続と馬産地日高の文化、生産事業をしっかりと共に守っていきます。

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