2009年11月20日 (金)

09年ホッカイドウ競馬全日程終了

昨日11/19日の第52回道営記念ダ2000mを最終レースとして09年のホッカイドウ競馬の全日程を終了しました。

このレースの覇者はコパノカチドキ。09年の5月まではJRA中央の1000万下を走っていた馬である。ホッカイドウ競馬に移籍して破竹の5連勝で有終の美を飾った。

なにせ厳しい地方競馬の実態。ここで何度も触れているが、この2年で収支均衡が図られないとホッカイドウ競馬の廃止が決められている。

馬産地日高に軸足を置いて、09年は背水の陣を敷いた中で開催されたホッカイドウ競馬。スタートの札幌競馬場では、開催日の入場者は前年比1千人の減当然売上げも10%以上の減少と厳しい幕開けとなった。

しかしながら関係者の熱意と馬産地日高が総力を上げて取り組んでの門別競馬場での「グランシャリオ」ナイター競馬の開催と札幌市を中心とした場外馬券場の拡大、南関競馬と連携したファン層の拡大など、大雨による競馬中止で開催日が昨年より1日少なかったが、最終的には昨年の売上高113.9億円を上回り115.5億円を確保とのこと。

収支均衡に向けた目標額117.9億円を残念ながら下回ってしまったが、門別のグランシャリオナイターは成功したと言えるだろう。

前述したホッカイドウ競馬の最後の大一番道営記念の最終日、昨年は1.5億円。09年は2.1億円と約6千万円上回って09年のフィナーレをファンが後押ししてくれた!

当日は仕事帰りに11Rヤングチャレンジカップ3と12Rの道営記念の馬券を購入する事が出来たし、11Rの的中馬券を転がし+αで道営記念で、人気のない昨年の覇者コンテ中心に馬券を購入し、ホッカイドウ競馬とファンの皆様方に還元。

私は日高の牧場が好きだ。

サラブレットが群れ遊び戯れる親仔の姿に心が洗われる。日常のストレスから開放され太平洋と緑のじゅうたんを敷きつめた如くの牧場の風景、毎日サラブレットの成長を祈って生産を続ける牧場を守っていかなくてはならないと思っている。

JRA中央も含めて各地の地方競馬を継続していかなければ馬産地日高を始めとする全国の生産牧場は大打撃をうける。

まして、馬産地日高を抱えるホッカイドウ競馬は、サラブレット生産日本一の名に相応しく発展させていかなければならないと考えている。

勝負は2010年。

何としても収支相償を確立し、継続して安定した運営をしていかなければならない。

来期の日程はまだ決まってはいないようだが、札幌競馬場でも門別のグランシャリオナイター競馬でも09年以上の入場者そして売上を確保しなければならない。

私の力は僅かなものでしかないだろうが、ホッカイドウ競馬存続に向けて私の出来る限りの応援はするつもりだ。

ホッカイドウ競馬の発展は、すなわち馬産地・日高、とりわけ零細な個人生産牧場そして心癒されるその風景を後世に残していくために、応援をしていきたい!!

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2009年4月28日 (火)

4/29ホッカイドウ競馬開催!

さて、4/29いよいよホッカイドウ競馬が札幌競馬場からスタートします。

08年の11/20道営記念で五十嵐冬樹騎手のコンテの優勝でフィナーレを迎え、約5ヶ月ぶりで09年の開催となります。

地方競馬の中でもホッカイドウ競馬は冬季間は開催が出来ませんので北国特有のハンデを背負いながら運営をしなくてはなりません。

まして北海道には大企業も少なく経済的にも不況が続く中で、競馬事業の黒字運営を求められているのですから、まさしく09年は正念場を迎える事になります。

ホッカイドウ競馬の売りは、全国一早い2歳馬戦。私も5頭のサポート馬を指名し09年もサポート会員として応援をしていきます。

09年から運営を馬産地日高門別を中心とした「道軽種馬振興公社(HRA)」に委託し新たな体制で運営されます。

これは言うまでもなく、北海道の主要な産業でもある日高地方を中心としたサラブレットの生産・育成牧場の生活、北海道の観光事業等を守り発展させる戦いでもあります。

私は北海道そして日高地方の牧場の風景が大好きです。

日本の企業も厳しい経営環境から売上高を大きく伸ばすのは非常に困難な状況な事から、どうしてもコスト削減によって利益確保という構図になります。厳しい環境はここ数年は続くものと思われます。

ホッカイドウ競馬をはじめ各地方競馬も同様な問題を抱えての運営が続くものと思います。しかしサラブレット生産の約80%は日高地方で生産されています。そして圧倒的に家族型の個人生産牧場によって成り立っています。

このような厳しい経済状況だからこそ、日高地方を訪れてサラブレットの親仔は戯れる風景は心を癒してくれます。このような風景を失うわけには参りません。

ましてホッカイドウ競馬からはたくさんの競走馬をJRAや各地方競馬へ供給している事実を忘れてはならないと思います。

ホッカイドウ競馬の売上も競馬場での馬券販売額は約10%程度だそうです。90%は場外馬券場(ネット含む)との事ですが、ホッカイドウ競馬もミニ場外馬券場を拡大に取り組んでいますが、石狩は08年12月開設が決まったのですが、札幌(ススキノ)登別は開設時期が遅れるとの事です。

理由は場外馬券場=ギャンブルという近隣住民との合意が得られない状況があります。私は牧場のサラブレットを愛し、競走馬を応援する事を楽しみにしているのですが、日本では、どうしても馬券=ギャンブルという考えが根強くあるようです。

これは、日本ではファンが購入する単勝&複勝馬券の比率は5%弱、欧米では30%と言われていますが、どうしても高配当の馬券購入に集中してしまう日本人の特性があるようです。

私自身は「馬券は外れるもの」と考える事によってお小遣いをコントロールしているのですが、馬券購入による色んな出来事が世の中で発生しているのも事実です。

もっと「競馬を楽しむ」このような風土日本でも築きたいと思っているのですが・・・。

そのためにも多くの方に日高地方を訪れて欲しいと思います。青い海、緑のじゅうたんの中で戯れるサラブレットたち。そのサラブレットを生産する家族型の個人牧場主の方々が寝食を忘れ1年365日サラブレットを大事に育ててその活躍を願っている事を!

北海道の大事な地場産業でもあるサラブレットの生産の環境は絶対守っていかねばなりません。ホッカイドウ競馬も収支均衡を実現するために頑張っています。

馬産地日高と我々ファンが一体となって守っていかないと大切な財産を失ってしまう事になりかねません。

09年からは新たに「ホッカイドウ競馬ひだか応援隊」が色んなアイディアを出しながらホッカイドウ競馬ファンをサポートしてくれます。私も一緒になってホッカイドウ競馬を応援していきます!

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2009年4月24日 (金)

09年度「ばんえい競馬」4月25日開催

「ばんえい十勝」帯広市単独開催となったばんえい競馬ですが、いよいよ4月25日から09年度開催となります。

まずその前に08年度の状況を書き留めておきたいと思います。

08年度の売上は残念ながら目標を約3%下回る115億55百万円(対:07年度11%減)入場者も43万6千人と前年度から13%減。どうやら赤字となったようです。

07年から帯広市単独開催となった訳ですが、北見市・旭川市、そして岩見沢市と次々と地場産業を守る姿勢や、ばんえい競馬関係者の生活を守る、地域活性化としての対策すら示すことなく撤退を表明。理由は赤字・・・まさしくお役所的発想と対策すら示す事の出来ない自治体体質を改めて思い知らされた感じがしましたね。

前述のとおり08年度のばんえい競馬は赤字となったものの、その要因はかっての競馬場等での窓口発売の不振(私的には想定内)にあります。あの迫力ある生ライブを見てこそのばんえい競馬ですものね。

売上を支えているのは、やはりネット販売と言う事ですがオッズパーク、楽天競馬など地方競馬を支え発展させる上でも更なるファン獲得が必須となります。どうやら今秋には「五連勝式単勝馬券」を全国初めて競馬に導入するようです。

3連単式馬券導入との考えもあったようですが、緊潔の課題としてばんえい競馬ファン層の拡大のためには新馬券方式が必須と考えたようです。つまりは3連単の導入は現在のファン層内における馬券方式の見直しで売上増の画期的対策ではないとの判断のようです。

09年度はまずは今後の継続に向けて目標以上に売上を伸ばし成功して欲しいと思います。

もう一つ忘れてはいけない事は、帯広市単独開催となり入場者は減となったとはいえ、全道、全国からもファンが帯広市を訪れてばんえい競馬を応援した経済効果でしょう。一説には数十億とも言われていますが、北海道開拓時代から労苦を共にしてきた文化そして観光資源としての価値は大切にしなければなりません。更に帯広競馬場を市民ら来場者に親しみ易くするための例えば「道の駅」的な複合施設化なども必要かと思います。

北海道の主要な地場産業の一つである競走馬の生産で生活を支えている道民が大勢います。帯広市は単独でも開催に踏み切った訳ですから競馬関係者の生活を守ると共に全国のファンが帯広で競馬そして十勝川温泉などで寛ぎ、帯広市自体の経済が発展する企画をどんどん考え実践して欲しいと願っています。

09年のばんえい競馬界では、既にこの1月から新人騎手が4人デビューしています。中でも長沢騎手は192戦31勝と抜群の成績を上げています。昨年の新人騎手勝利の新記録を達成したJRA中央の三浦騎手以上の活躍です。

ばんえい競馬の新人騎手年間最多勝利は69勝とか。JRAと違い50勝達成後は減量がなくなりますので、それからが正念場。単純な比較とはなりませんが是非とも新記録を達成して、ばんえい競馬を盛り上げて欲しいものです。

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2009年4月14日 (火)

09年度ホッカイドウ競馬開催

09年度のホッカイドウ競馬がいよいよ4/29日の札幌競馬場からスタートします。

ちなみに07年度は4/18日門別開催で5月中旬まで10日間開催でしたが、札幌は10/16日から11月の中旬までの13日間の開催でした。08年は4/29日の札幌開催で5/20日過ぎまでの8日間開催でした。09年は4/29札幌開催でスタートしますが今回は5/14日までの6日間となります。理由はJRA函館競馬場の改修のため09年の函館開催はなく、例年8月中旬のJRA札幌開催が函館開催の変更から09年は6/20日からの開催に変更となります。

手元に資料がないのですが、ホッカイドウ競馬の売上は札幌競馬場でのウエイトが高いと聞いています。開催日数の減少は気になりますが、09年の目玉は馬産地一体型の主催を目指し5/20日から旭川競馬場での開催から、ナイター設備が親設された新門別競馬場で11/19日までの76日間の開催となります。

ここで08年の収支の状況を整理してみましょう。08年のホッカイドウ競馬売上114億円と計画比7.1%の減少となりました。

世界的不況の波が日本における長期的不況に歯止めをかける事が出来ず、過去売上を伸ばしてきたのですが、08年は未達成と言う厳しい減少となってしまいました。

ただ、徹底したコスト削減の効果が見込まれ、07年の赤字8.3億円から約半減の4.3億円の圧縮できたのが救いで有りました。これで累積赤字は239億円に微小ではありますが赤字額の減少が図れることが出来たのは明るい材料です。

ホッカイドウの単年度の収支均衡は21年度中に求められています。。

08年の単年度の赤字額を圧縮できた要因はは、国の制度改正で地方公営企業等へのの納付金約1.2億円が不要となったこと、、SPAT4などのインターネットの販売が順調に伸びてきている事が挙げられます。

09年は、昨年十二月に石狩市に場外馬券場を開設し、ファン層の拡大の取組みしてファンの拡大に期待が高まっています。

そして09年は08年度限りで旭川撤退に伴い、コスト削減が見込めるほか、更には札幌市中央区南六西一の競輪の場外発売所「サテライト札幌」内に、場外馬券場「Aiba(アイバ)札幌中央」を六月にも開設。これらの馬券売上の対策により08年度から3・5%増の約118億円の売り上げを目標とし、単年度の赤字を三億円以内に抑える覚悟で09年のスタートを目指します。

新門別競馬場でのナイター開催、インターネットによる販売額の拡大等、上手くかみ合って欲しいものだ。

もちろん、4/29日の札幌開催には札幌競馬場へ出かけるつもりですが、より多くのファンの来場に期待したいと思っています。

21年度までの単年度の収支均衡が、ホッカイドウ競馬存続の絶対的条件。

日高地方の個人生産牧場の生活保障、ホッカイドウの馬文化の継承など、日高地方の産業を私たちも意識して守ってあげなくてはいけないと思います。

ホッカイドウ競馬の存続発展は、JRAの発展にも大きな役割を果たしています。

ただ、一言付けくわせていただくが、大局的な考えを持ち得ない自分本位の考え方しかもてない、具体的にはサラブレットの繁殖時期に個人生産牧場を訪問し、不特定多数が閲覧可能なブログの写真を掲載して、馬産地の秩序や基本的マナーすら守れない、反省すらこともない輩に、地方競馬の実状など語くのはご遠慮願いたい。

現場やりスクに対する危機管理を理解していない輩に、地方競馬を守り発展させるような戯言は、混乱を招くだけだ。

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2008年7月18日 (金)

牧場訪問のシーズンを迎えて

久しぶりの更新になります。

昨年の馬インフルから約1年が経とうとしていますね。この馬インフルがホッカイドウ競馬の競走馬に発生したニュースを知ったのは、以前に書いたとおり旭川競馬場でした。ホッカイドウ競馬では外厩制度を導入していますし、個人生産牧場へ蔓延したらどうしようと心配の連続でした。

私自身も馬インフル発生前に静内の岡田牧場へヤマカツスズランに会いに行って来た時の写真をHPに掲載していましたが、誤解を与えてはいけないと掲載を自粛しました。前述の旭川競馬場での写真も同様に自粛しました。

いくら馬インフル発生前とか、農水省の許可を得てホッカイドウ競馬サポーターズクラブの許可があったと言っても、馬インフルの発生の事実が有る限り、牧場訪問や厩舎訪問の写真の掲載は事情を知らない方に誤解を与えてしまう事は想像出来ますよね。

毎年楽しみにしていた牧場巡りも馬インフル発生後は総て中止しました。懇意にして頂いている牧場にも電話をしてサラブレットの無事を確認しつつ、これ以上の発生が起こらない事を願って私達は牧場主が全霊を捧げて育て上げているサラブレットたちを見守ってあげるべきと判断致しました。

私が日高で暮らしていた時から、個人生産牧場の牧場主の皆様方が私達が想像出来ない位の神経を使って仔馬を育てている現場を見てきましたから、私達がのんびりまったり牧場見学出来るその裏には、牧場主の1年365日、一日も欠かすことが出来ない大事な繁殖牝馬と仔馬たちの日々の世話に流す汗があってこそなのですから。

私自身も日高時代に数頭の仔馬が誕生してから間もなくウィルス等の感染で亡くなった事実を知っています。仔馬も母親のお乳を飲む事によって免疫がついてくるのですが、体力のないうちでの感染は命にかかわる事が現実に起きてしまうのです。小さな個人生産牧場にとって生計に関わる大問題なのです。

日高の個人生産牧場と社台をはじめとする大手の種牡馬の牧場とは見学するスタンスがまったく異なります。大手の社台・ノーザンなどでは種牡馬への見学は可能ですが、繁殖牝馬には会員でも見学は出来ません。万が一に備えて徹底していると言う訳です。

一方、日高の個人生産牧場は生活を支える繁殖牝馬への訪問を歓迎してくれます。自ずと私達は秩序モラルを順守する事はもちろん、ルールを守って牧場主の好意の応えるべきなのは極々常識的な事だと思います。

可愛いサラブレットの親仔の姿は、私達の心を癒してくれます。心地良い感動が沸き起こってきますよね。心が洗われるようなとてもステキな空間がそこには存在します。私達の感動は牧場主の皆様方にとっては大きな喜びなのです。

これらが個人生産牧場と見学する私達との適切な関係を維持していく上で一番大切な事だと思います。

皆様方も是非日高の牧場にお出かけ下さい。そしてこの拙文が牧場訪問に少しでも役立つのなら私も嬉しく思います。

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2008年3月15日 (土)

コスモバルクがかわいそう

我がホッカイドウの星コスモバルクですが、次走は3月29日(土)中山競馬場で行われる日経賞(GⅡ2500m芝)に出走を予定しています。

現在コスモバルクは、ビッグレッドファームにおいて調整中で、3月19日に門別競馬場に入厩し、22日最終追い切り調整後、26日中山競馬場へ出発する予定です。

今年で7歳を迎えたコスモバルクですが、まだまだこれから悲願の国内GⅠ制覇、海外GⅠ2勝目を目指して欲しいと思います。

ホッカイドウ競馬のHPに下記の記事が掲載されてます。

「2008年5月18日(日)、シンガポールのクランジ競馬場で行われるシンガポール・エアラインズ・インターナショナル・カップ(GⅠ)の第1回登録に一昨年優勝、昨年2着のホッカイドウ競馬のコスモバルク(牡7 田部和則厩舎)が登録しました。現在、2008シンガポール・エアラインズ・インターナショナル・カップには昨年の覇者シャドウゲイト(牡6 加藤征弘厩舎)をはじめ12頭が登録をしています。 」

ただ、コスモバルクの応援に関しては絶対許せない事があります。

このコスモバルクを応援しているという輩が、コスモバルクファンクラブなどと称していながら、繁殖期にも関わらず個人生産牧場を訪問し、その写真を堂々と公開する事実が発見されたこと。このような過ちを2度と繰り返してはいけないし、こんな輩を放っておくわけにいかない。

何より牧場訪問や情報発信によりどんなリスクを生み出すのか!など、何も考えていない態度に唖然・・・、小児的発想に呆然・・・。

Webで情報を発信する意味って分かっているの?

あなた方の自己満足じゃ失格だよ、双、片方向のコミュニの意味って知ってる??

あなた方、牧場に対する秩序、ルール知ってるの?本当に競走馬のファン??

日高地方の子供達だって、してはいけないことくらいはわきまえている事だよ。少なくともあなた方よりは大人の発言と行動が取れる。

しかも、今後も秩序もルールも守ろうとしない態度に私は激怒!!

こんな輩にコスモバルクを語る資格などないと断言する。

ましてコスモバルクファンクラブなどといかにも応援しているが如く称しているが、騙されちゃいけない。その正体はこの記事のとおり・・・このような人格しか持ち合わせていないのだから、いくら自由な世の中だって、これじゃコスモバルクがあまりにもかわいそうだ。

こんな輩とコスモバルクへの応援を同一視されるのはマッピラ御免こうむる。

コスモバルクの名誉も汚れると他の生産牧場主も怒っている。競走馬や個人生産牧場に対する、ごく当たり前な秩序やルールを順守しているファンをこれ以上あきれさせないで欲しいよ、お願いだから。

答えは簡単、牧場訪問解禁後に牧場主の都合が良い日に訪問し、許可を得て皆が共感できる写真を堂々と掲載すれば良いだけの事です。

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2007年8月20日 (月)

ホッカイドウ競馬も中止決定!

16日に馬インフルエンザの発症が明らかになり、JRAは1度開催宣言を出したが一夜にして中止を決定。

危機管理の甘さを露呈し、ドタバタ劇を演じていたが、発症例が次々判明してきた。

潜在期間を考慮すると、まだ相当数の発症があるだろう。

怖いのは未だ発生源が不明なこと。

結果が出ているのだから、原因は必ずある。再演防止が絶対的に必要である。

懸念していた発症が地方競馬にまで波及している。

我がホッカイドウ競馬でも、JRAからの転厩馬から陽性反応が出てしまった。

すぐ隔離したものの、接触馬がおり、これまた潜在期間もあり、ついに来週の開催を中止とした。

下の記事にあるように、北海道は馬産地。

特に個人生産牧場への波及は牧場にとって命取りになりかねない。

祈るような気持ちで、何とか最小限に食い止めたい。

ホッカイドウ競馬は赤字が続き3ヵ年再建計画で収支改善が存続の条件になっている。

その2年目。

昨年は売上が対前年度を上回り、北海道競馬運営改善対策室の皆様方もファン獲得、売上増に色んな企画を織り込みながら真剣に取り組んでいる矢先の出来事。

3日間の中止は約5億円の売上に影響が出る。

万が一の場合、特に個人生産牧場は壊滅的影響が懸念される。


この事を書く度に、競馬ファンと称する輩が、4月の繁殖時に牧場訪問をしブログに堂々と記事と写真を掲載している事実に愕然とし、怒りに身体が震える。

何が競馬ファンだ!

何も分かっちゃいない、秩序・モラル以前のサラブレットに対するリスクすら頭に無い無知さに呆れるばかりだ。

私から言わせてもらえば、百害あって一利なし。

ブログ管理人として、正しい情報を提供しなければならない立場のハズなのに、管理人失格どころか、北海道の生産牧場にとって、一歩間違えれば今回のような大変な事態になりかねない最低の行為だ。



以下、19日のスポーツ報知の記事抜粋しました。


ホッカイドウ競馬も開催中止―。JRA各施設で馬インフルエンザ感染馬が大量に発生、またJRAからの転厩馬が旭川競馬場で17日に感染が確認された問題で北海道競馬事務所は、JRA馬やこの感染馬と接触した恐れのある17頭について18日までに検査を行いすべてが陰性だったが、感染防止に万全を期すため1週間の観察期間を設けることにした。そのため差し当たり21日から23日までの第8回旭川開催前半の中止を決定した。

 転厩してきた感染馬の入厩を水際で阻止し、他に感染馬が見つかっていないことから当初は開催の方向で検討が進められていたが、JRAではさらに感染が拡大傾向にあり再開のめどが立たず、金沢競馬では3頭の陽性馬が見つかり19、20日の開催中止を決定、また大井競馬でも感染の可能性のある馬が1頭見つかった(のちに陰性と判明)ことから18日の開催を中止するなど、インフルエンザ禍は全国へ波及している。ホッカイドウ競馬は牧場との接点も多く、受胎した繁殖牝馬や生まれたばかりの当歳馬など馬産地へ感染を広げることは絶対に避けなければならないだけに、その感染力の強さを考慮して防疫強化の観点から苦渋の開催中止の決断となった。

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2007年8月18日 (土)

ホッカイドウ競馬の今後

17日付けでホッカイドウ競馬のHPに以下のような発表がありました。

JRA美浦トレーニングセンターから茨城県美浦地方の牧場を経由して8月16日に旭川競馬場に転厩してきた競走馬1頭が入厩検査の際、水様性鼻汁の症状が認められ、念のためインフルエンザ簡易キットによる検査を実施したところ、陽性と判断されました。

なお、北海道競馬関係施設においては、これまでのところ馬インフルエンザの発症は見られておりませんが、その侵入防止の徹底を図るため、下記のとおり取り扱うことと致しました。

1.厩舎及び関係施設等の消毒並びに衛生管理の徹底

2.在厩馬の健康状態の確認を徹底し、発熱などの症状を示した馬の隔離と検査

3.当該馬との接近等罹患可能性の高い馬の簡易検査の実施

4.当面の間、旭川競馬場及び門別競馬場における入退厩の制限(両競馬場間を移動は除く)

まさかの事態がホッカイドウ競馬でも発生しました。

外厩馬の出走は不可能でしょうし、競馬そのものの開催にも影響が出るかも知れません。こういう時こそ北海道競馬運営改善対策室の皆様方と連携して我が地元ホッカイドウ競馬の存続に影響がないように精一杯の支援をしたいと思います。もちろん、馬産地日高を守るためにもです。

サンスポの記事では・・・。

ホッカイドウ競馬を主催する北海道競馬事務所(北村健所長)は17日、16日に美浦トレセンから美浦地区の牧場を経由し、旭川競馬場に転厩してきた競走馬1頭から、馬インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。当該馬は競馬場内の隔離厩舎に収容し、徹底した管理下に置かれている。

 罹患馬は新規登録のための馬体検査で鼻汁の症状が見られたため、簡易キットによる検査を受けた。4、5頭が接触した可能性があるため健康状態を確認するとともに、同様の検査が行われた。

 現時点で厩舎施設内の在厩馬から、馬インフルエンザの発症は確認されていない。競馬事務所では消毒ならびに衛生管理の徹底をはかるとしている。また当面の間、同競馬場と門別競馬場の入退厩を制限。認定厩舎(外厩)との輸送を禁止した。

 ホッカイドウ競馬は今シーズン、存続か廃止かを決める3カ年計画の重要な中間年。もしインフルエンザ禍で開催休止になると、影響は計り知れない。ハートオブクィーンで函館2歳Sを制した若松平調教師は「空気感染ですから怖い。対応が後手に回らぬようお願いしたい」と心配顔だった。

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競馬も牧場見学も出来ません

今週の競馬開催の中止について

今週の出走を予定している競走馬に対して馬インフルエンザの検査を行なったところ、検査頭数163頭のうち29頭に感染が認められたため、感染拡大を防止するという観点から、今週の中央競馬の開催は中止となりました。

実は、私は一昨日16日、ホッカイドウ競馬開催前に実施された厩舎見学&サポート馬との対面企画に参加していました。

午前9時頃、旭川競馬場に到着したのですが、この時点で「JRAのトレセンで馬インフルエンザ発生」のニュースを北海道競馬運営改善対策室の方々から聞いておりました。

「農水省の判断を仰いでいますが、状況によって見学会、ホッカイドウ競馬の中止もありえます」身体が震えました。


係りの方が何度も確認を取りながら、「JRAからの発表は午後の予定ですが、只今厩舎見学の許可を確認しました」

何とか時間は少々遅れましたが、小雨のなか対策室やサポータークラブの方々の案内のもと、ホッカイドウ競馬の厩舎見学と我がサポート馬と対面して来ました。(詳細はまたの機会で)


見学を終了したお昼過ぎに、JRAから週末の開催発表とホッカイドウ競馬の開催も決定を知りました。

但し、予定されていた楽しみにしていたJRA交流戦とメインのブリーダーズゴールドカップへのJRA馬の出走は取消し・・・。

「ずいぶん早い決断」だな、と思いましたが、開催出来て良かったとその時は思っていましたが、昨日になって悪い予感が当たりました。

ワクチンを投与しているのだから、感染源不明でも蔓延は避けられる。もっと言うとある新聞では「日本では発生しないと思っていた・・・。」との事。JRAも検査サンプルが少ないにも関わらず、ワクチンへの過信でしょうか、一度は開催宣言。検査を増やして発症馬が予想を上回り、慌てて中止の発表。混乱の原因の一つにこれらの対応が考えられます。


「JRAも危機管理が甘い、リスクに対する対策に過信があったようです」

一夜にして、開催から中止へ・・・あまりにもお粗末なドタバタ劇です。

日高の生産牧場からも見学中止の発表がありました。

このコラムでも書きましたが、

今回に中止によって、生産牧場も不安が広がっています。

以前から私もこのコラムで触れていますが、「繁殖時期に個人生産牧場」を訪問し、牧場見学の秩序やモラルを守らない輩がいる事が判明しています。

しかも、その事実に対して改める姿勢も見せず反省の色もない。

堂々とそれらをブログに書き、写真を貼り・・・・。

厚顔無恥いや個人生産牧場の実態など知らない、「厚顔無知」と言うべきかも知れません。

あまりにも、牧場見学に対するリスクに関して無知だと思います。

なぜか、そのURLは消えてなくなりましたが(何故そんな事をしなければ・・・謎の多い人物です・・・)、厚顔無知な方ですから、多分違うURLで、今頃馬インフルエンザが・・・と人事のように色々書いているかと思いますが、自分自身が検疫もしっかり出来ていない繁殖時期に個人生産牧場を訪問するなど、秩序もモラルもわきまえない、その希薄なリスクへの対応が今回の騒動の主たる要因なのに・・・。

無知な方ですから、それすら気づかず他人事のように考えているのでしょうね、きっと。

自分が取った行動の意味が分かってないのでしょう。哀れにさえ思います。

こうした、心ない行動が今年産まれたばかりの仔馬の万が一に繋がる行為だと気づいて欲しいのです。

しかもこの行為に北海道に住む人間も関わっているようだが、まったくもって言語道断、北海道に住みながら、馬産地日高をどう考えているのか。

何の疑問も持たないのか。

このような、危機管理やリスクに対する感性が失われている実態が悲しい。

それから、旭川競馬場で田部厩舎を訪れ、コスモバルクの話を手短にして来た。

「次はオールカマーから、天皇賞・秋ですね。バルクには何としても国内GⅠを勝って欲しいと応援しています、頑張って下さい」

「有難う」これで会話は十分、心は繋がっている。

しかし、この夢の実現にも影が・・・・。実に悔しい。

これで牧場見学も当分出来ません。

2007年8月17日
牧場見学自粛のお願いと見学案内一時中止のお知らせ
■馬インフルエンザの発生に伴う牧場見学自粛のお願いと見学案内一時中止のお知らせ

JRA美浦・栗東トレーニング・センターにおいて、馬インフルエンザが発生しました。現在、競馬開催の中止や競走馬の移動の制限など、感染拡大防止のための各種措置が取られております。

生産地においても、感染拡大防止のため、牧場関係者一同馬の管理に万全を期すよう努力しております。
このため、牧場見学をご希望の皆様におかれましては、当面の間、牧場見学を自粛くださいますようお願い申し上げます。

もう一度言う、危機管理を怠るな、何事にもリスクがある事を知れ!!

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2007年6月 9日 (土)

生産牧場見学の秩序とマナー

暫くの間、更新が滞ってしまいました。

昨年8月からは我が地元札幌でJRAの開催があり、かつ愛馬の出走等もあったりその後も順調に愛馬の出走が続き、土日は出走記念の馬券を買いにWinsに出かける事が多くなりました。(昨年の6~7月は愛馬放牧中でした)

まぁ、言い訳はこれぐらいにしますが、今回の題材はタイトルにあるとおり「生産牧場見学の秩序とマナー」です。

なぜこの題材を取り上げるか、と言う事ですが、実は4月に日高の個人生産牧場に訪問をして、かつその写真等をご自分のブログに堂々と掲載された方がいました。繁殖時期は生産牧場にとって仔馬の誕生、種牡馬との種付け等の繁忙時でもあり、何より新たに誕生した仔馬の免疫をつける重要な時期でもあり、私達ファンは遠くから暖かく見守っていなければならない期間です。それなのに・・・私は愕然としました。ゲッ、私と交流のあるお仲間・・・。

HPやブログは今や情報発信の媒体として欠かせないコミュニケーションツールに発展しました。しかも双方向のツールです。お仲間ばかりではなく当然不特定多数の方が訪ずれる事でしょう。そこで間違った認識や誤解を与える情報を発信したとすれば・・・・。私も事実を知った以上、こうした間違った認識がそのまま受け止められないように改めて皆様に訴えます。

「1月から6月末までは、生産牧場は繁殖期、種付け期であり、仔馬が免疫をつける重要な時期ですので、繁殖期は生産牧場の見学は出来ないと認識して下さい。訪問・見学は遠慮して下さい。」

「言い方を替えれば簡単な事です。訪問・見学が解禁される7月以降に大手を振って堂々と見学を申し込んで個人生産牧場に足を運んで欲しいと言うだけです」。

私は日高在住時に牧場主に色んな話を伺いましたが、仔馬の生産時に外部から侵入したと考えられるウィルス等で仔馬が亡くなった話しを聞いています。私達ファンは生産牧場見学にあたっての秩序、モラル、そしてマナーを守る事が1番大切な事です。見学時期等についても私のHPガッツのノックアウト牧場・サラブレットの里にも掲載しています。

もちろん私が家族型の個人生産牧場を訪問したのは、いずれも8月から9月です。GWなど生産牧場への紹介を頼まれる事もありましたが、繁殖時期は上記のとおり説明をして快く納得していただいています。

このような「秩序やマナー」などが守られていない実態が起きてしまった背景には、家族型経営の個人生産牧場主など生産馬に関わっている方々がどのような毎日を過ごしているか、あまり知られていない現状があるかと思われます。どのようなご苦労をされているか理解していると、情報を発信する責任やそれに伴うリスクをより感じて貰えると思います。もちろん自ずと行動も変わってくれるでしょう。

私が懇意にさせてもらっている牧場主から聞いてメモした事を書きとめておきたいと思います。(繁殖牝馬数によって多少の時間差はあるものとお考え下さい)

牧場の一日は、サラブレットの習性に合わせています。サラブレットの生活サイクルは早朝から活動し夕刻には眠りにつきます。早寝早起き?の典型的なパターンです。それは昼間に十分な運動(放牧時間)を必要としているからに他なりません。

起床:午前4時頃・・・夏場は午前3時頃になるそうです。

餌付け:午前4時半~1時間位。朝餌と同時に夜中に怪我などしていないかチェックと合わせて手入れを行い馬体を清潔に保ちます。

放牧:概ね上記の餌付け等が終了した午前5時半から6時頃~夕方4時~5時頃

馬房清掃等:寝藁のボロ掃除や、寝藁の入れ替え・日光干しなど数回ひっくり返しの作業です。また  馬房のカイバ桶の清掃や水桶の清掃など・・・・朝食を挟んで午前中一杯仕事が続きます。ですから7月以降の牧場見学は午後からの時間が良いでしょう。

馬房の準備等:午後から馬の収牧までの作業にかかります。馬房の寝藁敷きや夕餉のための準備が主ですが、馬の清潔感を保持するため厩舎の清掃や寝藁の補充、時には放牧場のボロ拾いや、牧柵・馬具の修理などもあるそうです。時間的には昼食後収牧を始める午後4時頃には作業を終わらせなければならないとの事です。

収牧:私が懇意にしている岡崎牧場では、午後4時過ぎに牧柵を棒で数回叩くと、リーダーを先頭に放牧していた馬達が入り口に集まって来ました。条件反射?でしょうかねぇ。これも馬の習性で運動した後、自分の馬房での夕餉が待ち遠しくなって集まるとの事でした。

手入れと夕餉:放牧中に怪我などがないか、ドロや埃などを落とすためのブラッシングを行います。その手入れが終われば、午後5時~には夕餉のカイバを与えます。

夜餌付け:牧場主の夕食後、午後8時頃に夜餌のカイバと馬のチェックです。異常はないか一頭づつ見守り、午後9時頃までに最後の世話が終わります。

日高の多くの牧場は家族経営型ですから、これらの作業を家族総出で行っています。これが365日続きます。そしてこの他1月~6月一杯は前述した繁殖時期と仔馬の育成に神経を尖らせます。「サラブレットの里」でも紹介していますが、出産時期は馬房の隣の小部屋で寝ずの番をしなければなりません。そして無事出産を迎えてから仔馬に免疫がつくまで厩舎の消毒など一時も気が休まる事はないそうですが、仔馬の成長が何より嬉しく疲れを吹き飛ばしてくれるそうですよ♪。

私達は生産牧場の繁殖時期は、遠くから暖かく生産牧場を見守ってあげましょうよ。それが生産牧場に対するマナーであり、秩序とモラルを守る事だと思いませんか。

私達はサラブレットのファンです。ならば家族経営型生産牧場の皆様方の日々のご苦労を理解し、仔馬の成長を楽しみに待ちながら、繁殖時期は訪問は遠慮し、見学解禁後牧場主の苦労に感謝の心で接する事により、生産牧場と見学者の秩序やモラルが守られますし、私達は大事に育ったサラブレット親仔の微笑ましい姿に心が癒されるのではないでしょうか。大手の牧場もステキですが、是非日高地方の個人牧場にも足を運んで下さい。牧場の関係者の方々はより親しみをもって歓迎してくれますよ。

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